水島第3談
水島1瀬のインキョにて釣り上げたクロ
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インキョにて釣り上げた地グロ
ライフジャケットの色と同化して分かり辛い
気もする。
 3月16日日曜日、前日までの雨が、今日は何とか泣き出さずに我慢している。
 前日は3男、達也の学校の卒業式で北九州にいたが、4時間30分で日南まで帰り、悪友の1人である鍋ちゃんと一緒に、水島にクロ釣りに行く約束になっていた。
 北九州から帰宅後、すぐに釣り道具類を準備し、6時の起床に向けコタツで、ごろ寝することにした。何気なく目覚めたとき、世間は明るくなっていた。
 急ぎ車に飛び乗り、鍋ちゃんとの待合い場所のフイッシングセンター山口に向かった。
 夫婦丸のいる夫婦浦に到着したのは、午前9時頃、それから水島へと向かう。
 
 3瀬に上礁していた先客を回収し、1瀬へと瀬変わりする。
 前日までの時化の影響は残っていて、時折大きなウネリが1瀬の舟着けに打ち寄せている。
 瀬着けと同時に、全員で荷物を瀬に上げる。上下する船の中では大仕事になった。
 無事に道具類の瀬上げが終わると、先客の蛯原憲一さん達は舟着けで竿だし開始。
 下り潮がやや速く動いているようだ。「クロの姿は見えるな」「嫌、まだ撒き餌が効いちょらんかい、まだ見えん。」私たちも、急ぎ準備しよう。
 
 バリバスの糸に、キザクラの全層環付きウキと、いつもの私の仕掛けが出来上がったところで、さて、何処で釣ろうかな?
 私はインキョに、鍋ちゃんは高場の真ん中にと、それぞれの釣り座を決めた。
 下り潮にウキを浮かべていた、私の3投目にアタリが来た。
 足の裏クラスの小さなクロだったが、縁起を担いでその日の最初のクロは持ち帰り食することにした。
 舟着けでも、35pクラスのクロが上がったようだ。
 私の撒き餌には、3、4ヒロ下のところで撒き餌を拾うクロらしい姿がチラチラとだが確認できる。今日は、水温も暖かそうな気がする。もしかしたら食いが上昇…。
 舟着けで、又1枚クロが釣れたようだ。舟着けの調子が上がってきたのかな?
 私も、仕掛けが磯に絡まったのをきっかけに、インキョの高場から下に降りて下り潮の中に潜むクロを狙うことにした。
 下に降りて数投目、少しずつ潮目の潜り潮に引かれていた私のウキの沈むスピードが急に速くなった。待望のアタリが来た。
 私の1号竿が気持ちよく曲がるが、さほど大きいクロでは無いようだ。
 上がってきたのは35pくらいの地グロ、でも、最近の不調を思えば心が弾むくらいに嬉しい。
 鍋ちゃんもアタリをうまく捕らえたが、針が掛かりが浅かったのか、はずれてしまった。
 私の3枚目は、そのすぐ後に来た。
 突然の竿引きだったので、チョット慌てたが上がってきたのは30pチョットの、これも地グロ。
 でも、お腹は大きく、白子を出して私のタモに納まった。
 この調子が続かないかな…と思った頃から、潮が濁ってきた。
 チラチラと見えていた、クロも何処かに姿を消してしまった。
 鍋ちゃんが再び竿を曲げて、楽しそうにやり取りを始めた。
 しかし、残念ながら姿を見せた獲物は三の字だった。
 私の4枚目のクロは、針千本の子供達の群に目を奪われているときに来た。
 小気味よい引きの割には、タモに納まったクロは小さく30pをチョット越したくらいの地グロ。
 今日は、地グロの日なのかも知れないな。
 舟着けでも、濁った下り潮が入ってきてから、パッタリとアタリが無くなったようだ。
 しかし、さすがは舟着けでハリスをブチ切って行くアタリが何度かあったようで、潮が濁らなければと、返す返すも残念そうだ。
 しかし、ここ何日も時化が続いている状況では、切れの良い上り潮の入ってくるのを待つ以外ないのかな。