イグローマン満タンの私の釣果
クロを次々と釣り上げる蛯原政志君

入れ食い水島1瀬

 3月5日(土)の水島1瀬は、前日とうってかわってクロの入れ食いの一日となった。
 
 土曜日だというのに、この日の釣り客はわずか4名という少なさで、しかも、常連の顔なじみばかりで楽しい1日となる事を予感させた。
 いつも通り、午前4時に瀬上がりして、同級生の谷口勝義(敬称略)の夜釣りのアジ釣りを楽しみながら夜明けを待った。
 良型のアジが、数釣れるので寒さを忘れて竿を振り続け、やがて待望の夜明けを迎えた。
 ポイント決めのジャンケンに勝った、私と勝義が舟付けのポイントに入って原田さんと政志君が高場の下に入った。
 その、原田さんと政志君が最初にクロを釣り上げて、全員の闘志に火がついた。
 潮は足下からゆっくりと沖に出ていて、撒き餌を撒くと無数のクロが下から湧き上がってくる。
 その数の凄さたるや、もの凄く壮観な眺めだ。
 私は、ここ最近使っている
キザクラの小型アタリウキ「浮」の0号を使って、2段浮き釣法でクロの数釣りに挑んだ。
 
 仕掛けを振り込み、直ぐに撒き餌をかぶせると間髪を入れずにアタリが来る。
 直ぐには合わせは入れずに、飛ばしウキになっている、全層環付きミドルの00号が海中に入っていくまで待ってみる。
 すると、スルスルとクロに引っ張られて海中深くに入っていく。
 小さく合わせを入れると、ググーンとクロ特有の重々しいアタリが竿に乗ってくる。
 海面に浮いてきたのは800グラム程度の地グロ。
 隣の勝義も、私と同程度のクロを釣り上げている。
 原田さんも、政志君も1s前後のクロを次々と釣り上げて、忙しくクーラーと釣り座との間を往復している。
 
 朝の7時からクロの姿が見え始め、ボツボツとした釣果から徐々にバンバンと竿が曲がり始めて、ダブル、トリプル、と何本もの竿が同時に曲がる。
 実に、充実感のある、また、楽しみ溢れる釣果の連続だ。
 午後になると、海中のクロの数が一段と増えてきて青い海の色が、濃い緑色したクロの色に染められたようになった。
 しかし、徐々にアタリの出方が渋くなっているのも事実で、ウキは入るが早合わせをするとクロが針掛かりせず、すっぽ抜ける事が多くなり始めた。
 そうなれば、今度は前アタリがあっても道糸が動くまで待って、渋いクロのアタリを1枚1枚と拾っていった。
 
 徐々にクーラーもクロで満杯になって、昼過ぎには蓋が閉まらなくなってしまった。
 後のクロは、バッカンに海水を入れて生かしておくようにと思ったが、次々と釣れ続くクロにバッカンの中も満員状態に近づきつつあった。
 勝義も、政志君も、原田さんもクーラーに次々とクロが納まって、満員御礼の札が出そうだ。
 他船の釣り客達も私たちと同じように次々とクロを釣り上げているが、釣り上げても釣り上げても海中に見えるクロの数が増えるように感じるのは、ここ水島の特長だろうか。
 離島ならばまだしも、こんなに近い場所で1日の釣果でイグローが満タンになるように所は少ないのではないだろうか。
 私は、午後3時になったところで納竿としたが、既にクーラーは満タンの嬉しい釣果になっていた。原田さんも、勝義も、政志君も同じようにクーラー満タンになった釣果に満足な表情をしている。
 次の釣行が楽しみだ。

もどる