明るく楽しい釣りをする下徳さん
いろんな仕掛けを駆使する原田さん
いぶし銀の輝き、安部さん

水島好釣のクロ

下徳さん

原田さん

安部さん

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 2月4日(金)この日の水島は平日にも関わらず満員御礼状態だった。
 出港前の夫婦丸の船小屋は沢山の釣り人で溢れていたが、1瀬と3瀬に分かれる事になりいざ出港した。
 私は原田さんや杉田さん達と一緒に1瀬に上礁、ポイント決めのジャンケンに勝って1番だった。下徳さんが2番となって今日の一日の楽しさを予感させた。
 
 夜明けまでは全員アジと鯖釣りに精を出し、寒さを吹き飛ばす釣果に大賑わいとなった。
 やがて夜明けとなり、その賑やかさはクロ釣りへと引き継がれる事になった。
 この日の一匹目のクロは私に来た。500グラム程度の小型の地グロだったが一番最初に来たと言うことが嬉しい。
 2匹目は杉田さんに来た。これは結構良い型のようで、竿が楽しい曲がりを見せている。
 ここからは、朝間詰めのとても楽しいクロの協奏曲の始まりとなった。
 浜田さんが竿を曲げれば、原田さんもクロのアタリを捉えた。
 私の右側では、別の渡船で来ている松本さんがクロを豪快に振りあげている。
 下徳さんも順調にクロを釣り上げてクーラーに次々と入れている。
 私もみんなに負けているわけには行かない。
 足下を中心に攻めていた私のウキが、ゆっくりと海中深くに入っていく「来たぞ」とときめく心を抑えつつ軽く合わせを入れるとググーンと重々しい引きが伝わってきた。
 足下でのアタリなので強烈なクロの走りが楽しい。
 走るクロを何とか交わしながら、海面に浮かしたクロは40pは優に超えた丸々とした地グロだった。
 
 高場の下では物静かな杉田さんが絶好調だ。
 次々とクロを掛けては、大きく竿を曲げている。彼にヒットするクロは全てがsを越しているように見える。
 この頃になるとクロが喰ってくるタナが浅くなって、2ヒロ以内で次々とヒットしてきた。
 殆どの人が、二段ウキで微妙なアタリも確実に捉えている。
 昼近くになるとクロのアタリそのものが、渋くなってウキは引き込むのだが、なかなか針掛かりせず、一度針掛かり下クロもやり取りの途中で外れる事が多くなってきた。
 いわゆる食い渋りの状態だ。
 
 しかし、そのような状況も直ぐに打開策を見つけだして、再びみんなに笑顔が戻ってきた。
 下徳さんや下徳さんの師匠格の原田さん、菅君、杉田さんが次々とクロを釣り上げ始めた。

 一方、東側の沖のタンポで竿を出している安部さんも、1枚1枚確実にクロを釣り上げていてニコニコ笑顔でこちらに微笑み掛けている。
 今日はかご釣りの人が居ないので、ゆっくりと釣りが出来るようだ。
 
 午後になって一段と全員の調子が上がっていく中、相変わらず杉田さん、下徳さん、原田さんは絶好調を維持している。私も彼らに遅れまいとして竿を出すが、なかなか追いつけない。
 海中に見えるクロの数が一段と多くなってきた2時過ぎには、浜田さんも調子を上げてきた。
 連続して6枚の良型の地グロを釣り上げて大忙しだ。
 菅君も相変わらずの腕前で順調にクロを釣り上げて、みんなから「流石だね」と称賛を浴びている。
 
 水島のゴールデンタイムとなる午後からは、まさに入れ食いとなって、ダブルで竿が曲がり続け、釣り上げたクロを持ってクーラーと釣り座との間を走って往復する賑やかさだった。

 迎えに来た夫婦丸に乗り込むときは全員が笑顔で、今日の楽しさを表していた。
 この水島の絶好釣は暫くは続くと思われる。