良型のイサキが釣れて良い一日だった
水島のベテラン酒井氏と谷口氏

水島の良型イサキ

 この時期になると朝夕はめっきり秋らしくなって肌寒さを感じる。
 釣り師にとっては、待望の秋が来たという気持ちで、体は職場にあっても、気持ちは磯の上と言ったところだ。

 10月11日、秋の落ちのイサキを釣ろうと南郷水島に出かけた。
 夫婦丸の船着き場には、同級生の谷口勝義君や水島の常連客が顔をそろえている。
 早朝の秋風を受けて夫婦丸にて水島を目指す。
 一瀬は多少前日のウネリが残っていたが、みんなで協力して荷物を瀬上げする。
 瀬に上がって直ぐに仕掛けと撒き餌を作り、夜明けまでの数時間仮眠を取ることにした。
 こんな時の睡眠時間は早い物で、気がついたときは太陽が東の空を赤く染めていた。

 私は場所決めのジャンケンに負けたので高場の下に釣り座を決め、イサキをターゲットに第一投を振り込む。
 潮は地方からの吐き出しの下り潮、やや釣りづらい感もあるが全層釣法で竿3本くらい下の層を狙う。
 この日の最初の釣果は、船着けに釣り座を構えた酒井氏だった。
 小気味よい引きからタモに治まったのは、良型のイサキ。さい先の良い釣果に彼もにっこりとしている。
 次の釣果は私の仕掛けに乗ってきた。
 これも良型のイサキで、思わず「よしっ」と小さくガッツポーズ。
 
 しかし、今日のアタリはイサキ、クロとも散発的で連続したアタリが来ない。誰もが「物足りないな…」と言った表情をしている。
 そんな中でも、ポツポツとあたってくるイサキは良型で重量感のある引きは釣り人を魅了する物がある。
 遠投かごでクロを狙っている谷口君には一寸小振りだがクロが当たったようだ。
 船着けでもキロを超す良型のクロが上がった。
 しかし、どれも後が続かない。
 また、11時頃からは東の風が強くなり時折磯に跳ね返ったしぶきが頭から被さるように降りかかってくる。
 それでも、粘りを発揮して何とかイサキの枚数を稼いでいたが、満潮近くになって釣り座を高場へと移動した。
 
 高場だとよけい風の影響を受けることになるが、風をさけるため竿を下げて釣りを続行する。
 その甲斐あってこの日最大級のイサキが竿引きで当たった。
 酒井氏も良型のイサキを釣り上げた。
 ここまでが今日の限界のようで東風によるウネリが高くなってきたので納竿とした。

もどる