キザクラテスター会
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 「細チャン早くお出でよ」佐賀の釣友の福チャンから盛んに電話が入る。
 「明日は選挙があって、オイラは仕事なんだぞる」と言いつつも、体は行きたがっている。
 色々と悩んだが、予定よりも2時間近く遅れて集合場所の伊万里市の釣具のまるきん目指して車を走らせた。
 夜中の12時過ぎに無事到着すると、福チャンが待っていた。
 他のテスター達は先に平戸口に向けて出発していた。
 我々が無事平戸口に到着したときには、全員が身支度を整えて乗船準備を終えていた。私が身支度を整えていると、川島君や平山君、入江君に秦てっちゃん達が次々と挨拶に来てくれた。「よーし、今日は頑張るぞ」
 
 試合の組合せを聞くと、私は大分の浜田さん、鹿児島の新増君と同じ2組だ。
 瀬上がりが開始されて、ポイントを確認すると大きな湾になった奥まったポイントだった。「今日は、1回線から苦しい試合になるかな…」
 夜明け5時から7時までの1回線が開始された。テスター17名によるトーナメントだ。一投毎に気合いが入るが予想通りあたってくるクロは小型が多い。
 新増君が良型を掛けたが、これはチヌだった。
 浜田さんが25p前後のくろを次々と掛けているがタナが浅いようだ。
 私も糸を張り気味にして、25p前後のクロを掛ける。
 ラスト30分になったところで、私に30p近いクロがあたった。
 結果としては、このクロが決め手となり私が二人を振りきって2回線に進出した。テスターのみの大会なので2回線が準決勝となる。
 
 今度は、池田憲ちゃん、小出君と私の3人による闘いが始まった。
 1ラウンドが準決勝の全てを決定した。小出君が剥き身の餌で4枚の30p近いクロを釣り上げた。
 私も同型を1枚釣り上げたが、後が続かない。時間の経過と共に焦る気持ちが出てくる。必死に自分と闘うがもの凄い数の餌取りに、あっと言う間に刺し餌が取られる。
 ついにタイムアップ。決勝進出は小出君と決定したが、もう一方からは長崎の森チャンが上がってきた。

 私と池田憲ちゃんは、吉満さん、原君と一緒に3位決定戦に進んだが出足に一度もクロのアタリが無く、意気消沈と言った感じだった。
 その一方で、池田憲ちゃんが45p近い良型のクロを釣り上げて我々を一歩リードした。
 吉満さんも原君も30pクラスを次々に釣り上げているが、私は25p前後のクロしかあたらない。
 3ラウンド目あたりから私にも30pクラスのクロがあたり始める。
 やはり潮とポイントかな…と、思いつつも時間がないので手返しを早くして、10枚近くのクロを釣り上げた。
 中には30センチを超している物もあり、出足のつまづきが悔やまれる。
 
 結果は45pのクロを最初に釣り上げた池田憲ちゃんが3位となった。
 優勝は僅差で小出君を破った森チャン、本線でも頑張って欲しい。