上五島のクロ釣り
 1月11日、佐賀の伊万里でキザクラのテスター会議開催された。
 私も、その一人として会議に出席することにしているが、佐賀の同じキザクラのテスターの一人である川島氏よりメールが届いた。
 「釣りに行くので準備をしてきてください」
 私がこのメールに反応するのは早かった。
 私の車には、準備万端すべての釣具が積み込まれ、会議が終わった後は気持ちは上五島へと飛んでいた。
 今回の五島釣行は、佐賀真グレ会の大会も兼ねているで総勢20数名の参加者となった。バリバスの大会で優勝した、深町氏も参加している。
 佐賀真グレ会のメンバーを2人一組に分けて、順次ポイントへ降ろしていく。
 上五島の島の名前も、ポイントの名前も私は分からないが、最後に私たちが降りた場所は大島≠フ東側だと思う。
 帰りに船長に聞こうと思っていて、忘れてしまった。
 私の同礁者は広島の水口氏、普段は瀬戸内海でチヌ釣りをメインとしている。
 撒き餌を作り、仕掛けをセットして、いざ出陣。
 いきなり。水口氏の竿が曲がった。
 しまった、先を越された…と言うのが、私の心の内なのだが、上がってきたのは足の裏クラスの尾長クロ。
 小さくても、尾長クロは小気味よい引きを、楽しませてくれる。
 彼が東向きに竿を出しているので、私は南向きに彼に背を向けるようにして竿を出すことにした。
 私に始めてのアタリが来たのは、10回程度仕掛けの投入を繰り返した頃。
 ミチ糸が少し動く程度の小さなアタリで、アタリかなと思う程度のかすかなモノだった。上がってきたのは、やはり足の裏程度の地クロ。
 もしかしたら、今日は食いが渋いかも知れない。
 午前中、足の裏程度のクロと遊びつつ、午後は瀬代わりしようか、どうか考えていたが、夕間詰めには良型のクロが顔を出すかもと言う思いで、二人ここで頑張ってみることにした。
 刻一刻と、納竿の時間は近づいてくるが、私も水口氏も30pチョイていどのくろを7〜8枚釣り上げているだけで、「やったぞ」と言う型のクロには、今日はまだで会っていない。
 そろそろ船が動き出す時間だなと、時計を気にしていると私のウキがスーッと海中に入っていった。
 きたぞ、と合わせを入れクロとのやり取りを楽しむ。手応えとしてはそれほどの大きさは感じないが、35p弱の地クロが私のタモに納まった。
 水口氏も頑張っているが、やはりこの位のクロに終始してしまった。
 久しぶりに来た上五島だけに、もっと大物が欲しかったけど、その楽しみは、叉この次と言うことで迎えに来た渡船「かいゆう丸」に乗り込み、佐賀真グレ会の面々を迎えに行くことにした。
 佐賀真グレ会の皆さん、今日はありがとう。
35p弱の地クロ、でも嬉しい
35p弱のクロ