五島列島 久賀島のクロ
五島のクロとイサキ、チョット小さいかな
3月22日(日)五島列島の有川を舞台として、キザクラカップ五島予選会が開催された。
その予選会に出場するため、日南から遙々集合地の佐世保まで車を走らせた。
途中で熊本の池田憲一君と合流し、雨が激しく降る中、五島の海の時化具合を気にしつつ無事開催されることを祈っていた。
安全運転で佐世保に到着、エサを仕入れ海遊丸に釣具を積み込み、有川に向け出発。
時化の中、無事有川に到着すると、雨が段々と小降りになってきた。
出発前には、朧気ながら月も顔を覗かせるくらいに、天気が回復してきた。
5隻の瀬渡し船に分乗した参加者達の中には、柴原さんや森ちゃん、神代さん達の姿もある。夜が明けて、風が強くなければ西磯にいけるが、釣果が今から気になる。
瀬上がりの抽選の結果、私は入江君と堀江さんと3人で、久賀島のカブトというポイントに上がることになった。
初めての場所だけに、期待と不安が交差するが、予選会を突破するためには時化の悪条件があっても、頑張らなくては遠路遙々日南から来た意味が無いというもの…と、自分に言い聞かせ釣り座に立った。
潮は、北に向かって流れる上げ潮が、瀬をかすめるように流れている。
入江君が潮上に入り、堀江さんが一番潮下の好ポイントに、私は両者の真ん中でクロを狙った。
今日の私の仕掛けは、キザクラの全層環付きミドルの00号をセットし、使い慣れたいつもの仕掛けで勝負する。
しかし、竿を出し始めた頃から東風が強くなり、細かな糸の操作が出来ず、クロの渋いアタリも、なかなか捕らえることが出来ないほどだ。
その強風に煽られる為、沖のポイントは攻められない。
足下の上げ潮の反転流を粘り強く攻め続ける以外、手がないと判断した。
最初のクロは、瀬際をしつこく攻め続けていた私に来た。
25p程度の小クロだが、大会規定は25センチ以上となっているため、一応キープして置く。チョットだけ安心とはいかないサイズだけに、風ともっと闘わなくてはいけない。
入江君がポイント移動を申し入れてきたので、それを了承。その直後に30pクラスのクロを入江君がヒットさせた。
一方、好ポイントと思われた堀江さんは、うまく潮を捕らえきれないでいるようで、悪戦の様子を呈している。
入江君がこのままの勢いで、もう一枚同程度のクロでも釣り上げれば、海遊丸の中ではトップに立つ可能性は充分にある。
しかし、運は私の方がチョットだけ強かったみたいで、強風の中でもはっきりと分かる竿引きのアタリで、35p程度のクロがあったた。
慎重に扱い、無事にタモ入れしたときは、ホッとした。
小型ながらも、どうにか2枚のクロを手中に収めたところで予選会の規定の達成したが、後はもう一回り大きい方が欲しい。
しかし、天気には勝てず、近くに待機していた海遊丸が近づいてきた。
どうやら、風波をかぶって釣りが出来なくなった他の参加者もいるみたいで、9時の瀬変わりタイムと同時に回収に来たようだ。
私たちとしては、クロが出ているだけに風を辛抱してでも、このカブトで頑張ってクロを狙っていたいが、船長の判断が優先するので、一路、樺島のクジラ瀬方面へと転戦することになり、久賀島のカブトを後にした。
予選会の結果は、この35pのクロが功を奏して私が4位で通過し、10月の決勝大会へと進むことになった。