久しぶりの荒崎0番
金曜日の夜、釣友の久家君に電話して荒崎0番に同礁させてもらう事になった。
0番に上がるのはいつ振りになるのだろうか、最近は黒井港近辺に上がる事が多かっただけに気持ちがワクワクする。
11月26日、7時出港に間に合うように30分前に黒井港に着くと久家君は既に身支度を整えていて、撒き餌の準備も完了していた。
私も、室丸が帰ってくるまでの間に撒き餌など準備を整えた。
やがて1番線の客を降ろした室丸が帰ってきた。直ぐに乗り込み0番を目指す。
久しぶりに上がった0番は、下り潮が緩やかに流れていて撒き餌を撒くと良型のクロが湧いて来て、今日の好調を予感させてくれる。
釣り始めは、久家君が地よりの西側に、私が沖側にポイントを決め第一投 。
2,3投したところで直ぐに久家君がアタリを捉えた。
大きく曲がる竿は良型のクロが針掛かりしている事を知らせている。
海面に姿を見せたクロは、キロを超す立派に地グロ。
私も、地グロどくときの重々しい引きを速く味わいたいと気持ちがはやる。
しかし、この頃から潮がゆっくりと上り始め、クロの食いが落ち始めたような感じになってきた。
潮が変わり始めたな…と思いつつ、上り潮のポイントに目をやると沢山のウキグレが見える。「食いついてこんかな」ぐらいの感じで仕掛けを振り込んだら、直ぐにアタリが来た。
キロ弱の地グロだった。
久家君にクロが湧いている事を教えて、二人で北方向のポイントを攻める事にした。
しかし、無数の足裏程度のクロに邪魔されて、なかなか良型のクロに餌が届かない。
そこで、思い切ってタナを1ヒロ以内としてハリスにアタリウキを付けやや沖目に仕掛けを振り込んで流れに沿って仕掛けを送っていく。
鏡のようになっている潮目付近にウキが来たときに、少し引き戻して軽く張りを作って、仕掛け自体が海面近くに浮くようにしていたら、竿引きでアタリが来た。
チョット遠くのポイントで当たってきただけに、根に潜られないように大きく竿を煽るようにして仕掛けを巻き上げていく。
海底近くを走るクロの重々しい引きは、スリリングで緊張感があり、とっても楽しい物がある。
やがて海面に姿を見せたクロはキロを超す見事な地グロだった。
この後二人でクロのウキ具合を観察しながら、タナを深くしたり浅くしたりを繰り返しながら1枚、また1枚とクロを釣り上げて数を追加していく。
夕方近くになると足下でもキロを超すオナガや地グロが見え始め、久家君は瀬際を、私は沖目を攻める事にした。
その久家君の読みが当たって、瀬から1mぐらいのところでクロがヒットした。
瀬際で喰わせただけに、真下に突っ込むクロの走りは強烈だ。
何度も瀬に潜ろうとするクロの走りを交わして、海面に浮かせたのはキロを超すようなオナガだった。
納竿までにお互い7〜8枚のクロをクーラーに納める事が出来た。
でも、最も嬉しい外道として海底から波打ち際まではい上がってきた「タコ」をタモで掬った事は今日の嬉しいハプニングだった。