カメラを忘れたため自宅で撮影、良型のクロ
秋磯、クロの出足好調
前日は朝からの雨と時化で渡船は何処も出船していなかった。
南からのウネリが強いとの情報で、当初行こうと思っていた南郷水島を諦め、最近好調の都井の荒崎に変更した。
都井の室永船長に電話し、様子を聞くとかなりな波が残っている様子らしいので、帰る事も予想して、とりあえず朝の出港時間に間に合うように出てきますと返事した。
11月12日(土)、室丸の停泊する都井の黒井港に着いて見ると、大勢の釣り客が既に釣りの身支度を整えて出港時間がくるのを待っていた。
夜が明けた6時過ぎ、いざ出港となった。
私と同じ、真ぐれ会宮崎支部に所属する久家君も来ていて、今日は楽しくなりそうな予感がする。
出港して、船長が「今日は、年に数回しか見られない屋久島が見える」といって教えたもらったのでその方向を見ると、遠くにはっきりと屋久島の姿が見える。
今日は、大物が釣れそうな感じがするぞ。
私は、港を出て直ぐのトウセンベイに上礁。これでこの秋4連続になる。
しかし、今年のトウセンベイは私にとってラッキーポイントになっていて、既に2s超の地グロを釣り上げていて、相性のいいポイントになっている。
潮は南に流れる下り潮、一緒に上がった二人の人達に下り潮のポイントを説明し、潮下の方に入ってもらい、私は潮上になる北側に入った。
釣り初めて、餌取りの姿が見えない。
木っ端クロの姿すら見えない。今日は苦戦するのかな…屋久島も見えたのだから、今日は良い一日になるはずなのだが…。
9時頃に私に最初のアタリがあった。
強い引きを見せながら、海中を走り回る姿が銀白色に輝いている。良型のシマアジだった。
隣の人にもアタリがあった。これも良型のシマアジだった。
これで調子が上がってくるのかな、と思ったらまたしても沈黙が訪れたが、撒き餌にはクロが寄っている姿が見えている。
この見えているクロ達が食い上がってきたら入れ食いになるぞ。
そんな期待を持ちながら、仕掛けの振り込みを続けるが、どうしてもクロのアタリが出ない。
海面下、1m位のところまでキロ近いクロが上がってくるのだが、仕掛けのタナを浅くしてもなかなか食いつかない。
やがて、ポツポツとアタリが出始めたのは昼を回った頃からだった。
潮上の私は、少し深めにタナをセットする事で潮下に対抗する事にした。
その仕掛けにクロが当たってきた。タナは竿1本と1ヒロ程度、見えているクロの下にいるクロにターゲットを絞った感があたった。
「嬉しい」1匹目は、優にキロを超している立派なクロだった。
隣の人にもクロがアタリ、これでアタリが上礁すると思われたが、どうしても後が続かない。
何とかポツポツながらアタリが出始めたのは、午後1時を回った頃からで満潮前の潮が変化し始める頃だった。
500〜700グラム程度の地グロが当たり始めた。
私のアタリは、一度ウキが入って浮かび上がってくる、クロの食い上がりのアタリで「居食い」だったが、釣り上げてみると1.5sを優に越している本日の大物クロだった。
3時の満潮近くになると、足下にもクロが見え始めたが、撒き餌は拾っても刺し餌はなかなか食ってこない。
別の釣り人が、クロを釣り上げたところで納竿としたが、これから水温が安定してくれば釣果がアップしてくる気がする。