秋磯到来 荒崎トセンベイ
10月23日、昨年の今の時期は荒崎の秋のイサキが入れ食いした時期でもあり私は楽しみにしていた。
日南から山村さんを誘い、都城から松本元さん、玉置さんに若松君と総勢5人で秋の荒崎の釣りを楽しもうと言う事でトセンベイに釣行した。
今年は大きな台風の影響で、なかなか海が凪にならずに釣り人がヤキモキとする時期が長かった。
久しぶりのトセンベイに上がり、仕掛けを作りながらポイントの説明をし、私は西側の高い場所から竿を出す事にした。
狙いは秋の落ちイサキ。型も良く、身もしまって美味しい時期なのである。
釣りを初めて直ぐに、沖目で何かが群れているのが見えたが、1s程度のハマチにも見えたし、カツオのようにも感じた。
すると若松君が竿引きでアタリを捉えた。
右に左に走り回る様子からして、青物の様だ。案の定海面近くで銀白色に光るカツオの魚体が見える。
それを見ていた私にも竿引きでアタリが来た。「カツオかな…」こんな感じだったが足下で突っ込みを見せるところからハマチかも知れない。
しばらくして海面に浮かんできたのは1sくらいのハマチだった。
先ほど群れていたのは、このハマチだったのかも知れない。
秋になって荒崎の磯もハマチが入ってきているようでシマアジの期待も膨らんでくる。
そんな期待に応えてくれるように、玉置さんがシマアジを上げた。
山村さんもシマアジのアタリを捉え、楽しそうに竿を曲げている。
若松君も、アタリを捉えて楽しそうな笑顔が朝日に映えている。
撒き餌を撒いて海中の様子をのぞき込んでいると、良型のクロに混じってシマアジが見える。
そんなポイントに仕掛けを入れると直ぐにアタリが来て、道糸が海中に向かってピーンと張られていく。これも右に左に走り回るなと思っていたら、今度は鯖だった。
「えっ、今日は青物の五目づりになるのかな」
玉置さんは順調にシマアジを釣り上げている。型は30pクラスが多く、これから秋が深まればもっと型が良くなる。
青物釣りを楽しんでいると、素潜漁師さんが声を掛けてきた。
「クロはこっちの岩場に沢山おるし、ハマチやらシマアジが仰山入ってきちょるが、なかなか釣れんかな。」
「ハマチがなかなか思うように喰ってこんですね」
漁師さんに越えかけられ、シマアジ、ハマチ、本命のクロを釣るぞと頑張るが、鯖の群も寄ってきたみたいで、夕方近くなってヒットするのは鯖が多くなってきた。
しかし、時折姿を見せぬ大物がハリスをぶっち切って行く。
松元さんがシマアジを釣り上げた後、小型だがシブ鯛を釣り上げた。
表のサラシの先を狙っていた若松君が大きく竿を曲げて足下に突っ込む獲物を浮かそうと頑張っている。
2度3度とやり取りを繰り返しているが、後一歩のところでオーバーハングした岩場に入られハリスが切られてしまった。
オナガだったかも知れない。
秋の到来と共に、楽しみが益々広がってきた。
シマアジを掲げる松元さん