大切な友二人、若松君と平山君

遠方より友来る

 2月19日、長崎から平山康弘君が日南に遊びにやってきた。
 彼は、ヒロキューやキザクラのテスターを努める、明るく楽しい人気者で私も大好きな釣り人である。

 今回の釣行は康弘君から届いた1通のメール「何処か遊びに連れてって」から計画が始まった。
 行き先は直ぐに決まった。
 私のホームグランドの都井岬、今年は例年以上にクロの調子が良いので、天気さえ良ければ、それなりの釣果は期待できるはずだ。
 やがて、楽しみにしていたその日がやってきた。
 若松君も一緒に釣行する事になり、楽しい一日となる事が期待された…。
 でも、天気の神様はイタズラが大好きなようで、前々日から生憎の雨続きで、おまけに低気圧の前線の影響で4m以上はあろうかというような大ウネリが打ち寄せていた。
 こんな時、竿が出せる場所は限られてくる。
 荒崎の港の前の「トウセンベイ」しか渡られる場所はないと決定。
 本当なら、都井の一ノ瀬の上に行って、沢山のクロと楽しく遊ぶ予定だった…。
 
 しかし、いかなる状況も天気の神様次第、ここは気分一新して室丸に乗り込んだ。
 トセンベイに上がると以外と穏やかな波で、「今日は調子良いかも」とみんなが思うくらいだった。
 一緒に上がった古沢君が足の裏程度のクロを釣り上げたのを見て、益々元気になった我々だった。
 すぐに康弘君もアタリを捉えて、シマアジを釣り上げた。
 小型だったが、ここは宮崎で最初の釣果なので、大事にクーラーに納めた。
 私にも大きなアタリが来たのだが、足場を気にしすぎてバラシてしまった。
 
 康弘君の「バラシだよ」と若松君と交わす会話が聞こえてきて、思わず3人で大笑いしてしまった。
 若松君も、何とか康弘君に負けじとクロを狙って竿を振るが、午前9時頃から風邪が南西から真西に変わってウネリが出始めた。
 「今日は、満潮時には波が磯に上がってくるかもね」と話していると大きなウネリ我で始めた。
 時には、若松君や古沢君達の膝アタリまで波が上がって来るようになった。
 目の前にある磯は、完全に波にのまれて見えなくなってしまうほどだ。
 このウネリに合わせるように、何処をどんな風に攻めてもクロの当たり所か、餌取りのアタリも出てこない。
 水温が下がってしまったのかな。
 なんとかして康弘君に都井のクロを釣って欲しいのだが、足下を洗うようになった大ウネリには勝つ事が出来ず、迎えに来た室丸に乗って帰港した。
 何とか午後4時近くまで竿は出せたが、結果は「残念!!」となった。
 でも、康弘君との楽しい一日はクーラー満タンでした。

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