都井荒崎0番
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 楽しみにしていた五島遠征が大時化で消化不良に終わった事もあって体内にくすぶっているクロ釣りのエネルギーを放出したいとホームグラウンドの荒崎0番に上礁した。

 5月5日ときおり強い北東の風が吹き付ける中、朝間詰めをトウセンベエで波が納まるのを待って、久しぶりに合沢さんと一緒に上がった。
 流れは緩いが上り潮が動いている。
 私は過去に0番の上り潮でクロの入れ食い遭遇したことがあるので、少しだけ期待しよう。
 仕掛けはいつもの
キザクラの全層環付きナギの00号をセットした。
 ポイントは合沢さんが裏の地向きに、私は沖向きに竿を出すことにした。
 撒き餌すると直ぐに、木っ端グロが湧いてきた。
 反対向きに竿を出していた合沢さんが、クロをヒットさせて大きく竿をしならせている。
 私と一緒になった時は大体に置いて彼が先にクロをヒットさせる。
 やはり、都井岬に精通しているだけに合沢さんは確実にクロをヒットさせてくる。
 
 私も、いつも負けているわけには行かないので沖の潮目を中心にクロを狙って仕掛けを振り込む。
 しかし、思いに反してなかなかアタリが来ない。
 時に大当たりが来たと思ったら、イチノジだったりイスズミだったりと外道が連発する。
 北西の風も強くなって内之浦方面からのウネリが時折打ち寄せてくる。
 正午頃、我慢の限界もあって瀬代わりを考えた頃私に待望のクロがヒットした。足の裏より型は良いが、まだ納得行かない。
 合沢さんも同型のクロを釣り上げているが、納得顔ではないようだ。
 私は、先ほどクロがヒットした沖目のポイントを中心にやや遠投気味にクロを狙い続ける。
 合沢さんも私と同じ沖向きに釣り座を構えて、クロを狙う。
 今回は、私の方に分があるようで、またしてもクロがヒットしてきた。
 少しずつだが型は良くなっている。
 
 3連続でクロがヒットして、私は気持ちにゆとりが出てきた。
 合沢さんもコンスタントにアタリを捕らえているが外道が多く、渋い顔をしている。
 この好きにもっとリードを広げようと頑張ったが、私にもイチノジがあたり気合いをそがれた気もしたが、北西の風が益々強くなってきたこともあり納竿とした。