荒崎 マサカリのシブ鯛
昼間のフカセ釣りで釣ったシブ鯛
荒崎1番のポイント
秋風が朝夕を涼しくする時期になると、やはりクロの姿が恋しくなってくる。
久しぶりに都井の室丸に電話して、釣況を聞く。船長の話だと小型だけどクロが釣れているようだ。
「久しぶり、明日上がるとこある?」「あるよ。朝ゆっくり来たら」
と言うことで朝7時に黒井港に到着した。
荷物を準備していると、やがて室丸が帰ってきた。夜釣りの客が乗っていたのでクーラーの中を見せて貰ったら良型のシブ鯛が入っていた。
私は何処に上がれるのかな、と思っていると「マサカリに行ってみる」と釣りポイントが決定した。
久しぶりに上がるマサカリは、やや波があるようで時折ウネリがはい上がっているが、今は干潮なので午前中くらいは大丈夫だろう。
荷物を上げた後、荷掛けを打ち込み波に流されないように、竿ケースやバックを掛けておく。
今日の仕掛けは、久しぶりに2段ウキ仕掛けとし、キザクラの全層環付きナギの0号とパイロットの0号を組み合わせる。
集魚材はマルキューのグレパンを使用する。
志布志湾方面に向かって流れる潮に仕掛けを振り込むと、一投目からアタリが出た。
1投目からなかなか強烈な引きを見せて上がってきたのは、外道の2s近くありそうな黄ブダイだった。力強い走りを味合わせてくれるだけに、やり取りは楽しい物がある。
外道とのやり取りを繰り返していた何投目かのアタリは、いきなりウキが海中に引き込まれる物だった。クロとは違う重々しい走りで沈み瀬の間を逃げるように走っている。
上がってきたのは、夏の夜釣りの主役、シブ鯛だった。型は足の裏クラスだったが美味しい魚なのでクーラーに納めた。
2匹目のシブ鯛が当たったのはそれから直ぐだったが、これも小型だった。
それにしても、このマサカリはチョットでも波があれば瀬上がりは難しいところなので魚影が濃いところだが、1投ごとにアタリが出る。
時には強烈な引きを見せてミチ糸を引きちぎっていく物もいて、これはシブ鯛の大型ではないかと思われる。
フカセ釣りの細仕掛けでは、なかなか上がってこない。
満ち潮が動き出した11時頃になると時折、瀬の上を波が越していくようになった。
勝負は後1時間ほどだろうか。
撒き餌を多めにして、何とか良型のクロをと思っていたのだが、再び竿を曲げたのはシブ鯛だった。これも、まず許せる型のシブ鯛だったので丁寧にクーラーに納めた。
しかし、これまでが限度となり、迎えに来た室丸に飛び乗り荒崎1番瀬へと変わっていった。
ここではシブ鯛もクロも出なかったが、もう1匹の夏の夜釣りの主役であるフエフキ鯛が当たってきた。糸鳴りするほどの強烈な引きがたまらないが、何処か寂しい気持ち。
夏がまだ残っている海にはクロの姿が見えているのだが、都井の海が早く秋になるのをもう少し待とう。