全層釣法ってどうするの? 1
私の職場に、なかなか釣りに行けないけれど釣りが大好きなmoRI君という、爽やかな若者がいる。
ある日、彼のパソコンで私のホームページを見ていると、「全層釣法を油津の港の波止でやってみたけど、どんげしたらいいとかわからんかった。」と言う質問があった。
そこで、彼の要望に応えて、私めが全層釣法の蘊蓄をチョットだけ語らせて貰いましょう。
では、はじまり(^_^)v始まり〜。
「油津ん防波堤でよ、キザクラのウキを買って行って仕掛けを作って全層釣法を友達と一緒にやってみたっちゃわ。じゃけんどんよ、ウキは沈むっちゃけど、そん後どんげすれば良いとか二人ともわからんかったっちゃが。」
はい、あっしが答えましょう。
ウキはよ、沈めちいけば良いってもんじゃねーっちゃど。
お前ンとはよ、ただウキが沈んじょるだけで、時々ミチ糸を張り戻ししちょらんどがね。
釣りはよポイントの選び方がおっけな比重をしむるけんどよ、そんげなんやり方で、メジナん釣るっもんじゃな。
標準語で説明しましょう。
これまで、何度も説明していることの繰り返しかも知れないが全層釣法は、一言で言うと張りの釣りである。
例えば全層環付きウキを使用した場合、ウキに取り付ける全層ホルダーの中を糸が通るわけだが、その時に竿先から出ている糸の重さや、ウキから先の仕掛け(ハリス、針等)が潜行する事によって、その仕掛けの潜行する重量によりウキが海中には行っていく。
この時の操作が大事であって、ウキが入っていくときに一定の長さのミチ糸を送り込んでやり、その出したミチ糸が張り出したら暫く糸のでを止めてミチ糸から刺し餌までの張りを作ってやる。
張りとは、ミチ糸が針、までをほぼ一直線に近い体制することである。
下の図のように直線的になることを理想としている。
この様な状態を作り上げていくことでアタリが取りやすくなるし、待望の体感ショックを味わえる。
勘違いして欲しくないのは、場所に関係なく何処でもここでも全層釣法ならばクロが釣れるとは限らない。
ポイント選定から始まって、仕掛けの作成、仕掛けの操作方法等々全般的にバランスが取れてはじめて全層釣法の力が発揮できるのであって、ウキが海中には行っていく早さの調整をする事も大切である。
ウキの浮力の調整については、ハリスの調整と共に「全層釣法ってどうするの2」で述べてみたい。