仕掛けの着水
仕掛けを止めて少し引き戻す
仕掛けを止めて少し引き戻す
張りのリズム
潮の流れ
巷にはいろんな釣りの雑誌が出版されているが、其処には仕掛けを振り込んだ後は道糸を張ってアタリを待つようにすると言うようなことが書いてある。
私も、良く張りを作れと仲間内や雑誌上に書いたことがある。
道糸の張りというのは、「仕掛けを一直線状態にする」事を言うのだが、ここでは一寸視点を変えて自分のリズムという「張りを作るための体のリズム」について述べてみたい。
クロ釣りをしていて、周りは釣れるのに自分だけ連れない事ってありますよね。
そんな時は、気持ちが焦ってしまって自分のペースで釣りをしているのではなく、人のペースにどっぷりとはまってしまっているときだと思うんです。
私は、良くこのような状態に陥ることがあるので、そんな時は冷えたジュースで熱くなっている頭を冷やすようにしています。
それから考える、「自分の釣りのペースは?」
自分の釣りのスタイルは、全層釣法の沈め釣り。
そのときのリズムは、仕掛けを振り込んでから一定の長さの道糸をおくり込んでやって、ウキが見えなくなるまで次の糸は出さない。
その間、1分ぐらいの時間だろうか。
そして、竿先にウキのテンションが掛かりはじめてから少し引き戻して、また道糸を一定の長さ送り込んでいく。
この引き戻しが自分の沈め釣りのポイントであり、リズムである。
この引き戻しによって、弛み気味のハリスも適度の張りができる。
この時の体のリズムは、「この調子なら今に俺にもクロがくる。」と自分の釣りを信じられる状態にある。
体内のリズム自体も、自ずと潮の変化についていけるリズムになっていることが多い。
上の図は、全層釣法でウキが潜行していくときの自分のイメージする仕掛けのリズムだが、A点、B点で仕掛けを引き戻すリズムを的確に作ることが私のクロ釣りのキーポイント。
クロに対する誘い≠ノもなるし、この時に今まで一番クロのアタリが多く出ている。
1匹クロが釣れて心の余裕ができれば、後は自分のペースにはまり込んでいって自分の釣りの世界が広がってくる。
「よっしゃ、釣ったぞ」と気持ちが晴れやかになってくる時はこんな時ではないだろうか。
体内リズムが、しっかりと回転し始めて手返しのリズミカルになってくる。
そうなれば、一般に言われる「焦る心にとらわれない」「周りの釣果が気にならない」こんな釣りが可能になると思っている。
当然のことだが体内リズムの根本となるモノは「闘志と心の余裕」だろう。
クロに対する「釣るぞ!」という闘志、ほかの釣り人に対する「負けるモノか!」という闘志、これらが仕掛けを潮に乗せていくリズムと上手くマッチしたときに自分に納得のいく張りのリズムができ、余裕が出来ていると思う。
そうなれば、クーラーの中には見事なクロが入っているはずだ。
A点
B点